Hi ! いきいきけんぽNo.486
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日野自動車(株) 安全衛生環境部こころとからだの健康推進センター・新田産業医小池則匡⓮はじめに歯周病は全身の疾病発症にも関与虫歯予防のためには食生活と口腔ケアが大切定期的な歯科検診が必要おわりにみなさん自分の歯を大切に気遣っていますか?歯は食べ物を噛むためだけの役割ではありません。口腔内の健康のみならず全身の健康も守るという大切な役割も担っています。歯に異常をきたし歯周病や虫歯が進行すると、口腔内だけでなく全身にも悪影響が及び、糖尿病や心臓病などを発症する危険性も高まります。歯周病は口腔内での細菌感染によって引き起こされ、歯茎や歯周組織を破壊する病気です。最近では歯周病が体全体の健康にも悪影響を及ぼすことが明らかになってきました。歯周病は口内炎や自然歯の喪失など局所の異常を引き起こすのみならず、糖尿病、心臓病や脳梗塞などの全身の疾病発症の危険性につながります。また 歯周病は免疫系に異常を引き起こす要因にもなります。歯周病による細菌感染に対抗するために局所の炎症反応が生じた結果、その炎症反応が時に全身に及び重篤な健康障害を発生させることがあります。虫歯は口腔内で生息する菌によって引き起こされる病気であり、放置すると歯が腐ってしまいます。虫歯予防には、適切な食生活と口腔ケアが大切です。食生活においては甘いお菓子や炭酸飲料など口腔内の菌が好む食べ物をなるべく避け、健康的な食事を摂取するよう心がけることが肝要です。また口腔ケアにおいては歯磨きやデンタルフロスを日々行うことが重要です。歯磨きは歯に付着した菌を落とすことができ、デンタルフロスは歯磨きでは落としにくい歯の隙間にある菌を除去することができます。さらに歯科で定期的な口腔内クリーニングを行うこともお勧めです。歯を健全に保ち健康的な生活を送るためにも、虫歯予防にぜひ努めましょう。歯科を受診することによって痛みやしみるなどの症状が自覚される前に早期の虫歯や歯周病などの異常が発見されることがあり、そのまま適切な治療を迅速かつ効果的に行うことができます。定期的な歯科検診は口腔内の健康を維持し全身の健康を守るために必要不可欠なものなので、歯科を定期的に通い健康的な歯の状態を維持しましょう。みなさんが口腔内で痛みやしみるなどの症状を自覚した際には直ちに歯科を受診するかと思います。しかしそのような自覚症状が出ないよう日々自ら予防しておくことがとても大切です。歯の健康〜健康相談だより〜〜健康相談だより〜

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