Hi ! いきいきけんぽNo.483
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日野自動車(株) 安全衛生環境部こころとからだの健康推進センター・日野加藤保健師⓯みなさんこんにちは。今日は“水泳”ではなく“水中ウォーキング”のお話です。学生時代、私は筋トレをしようと入ったスポーツクラブでプールにはまり、大学の授業の合間に初級クラスからせこせこと泳いでいました。そうこうしているうちにマスターズの練習に参加するまでになり、いつの間にか体重が10kg近く減ったという逸話があります。こんな話をしておいてなぜ水泳ではなく水中ウォーキングを勧めるかと言いますと、水泳よりも誰でも簡単にできるからです。前段の私の話は極端な例で、時間の有り余るモラトリアムだからこそできたことだと思っています。そうでない限り、毎日プールに通い2時間近く泳ぎ続けるというのはそうそうできるものではないでしょう。今の私でもとてもできたものではありません。もちろん泳いだ方が水中ウォーキングより多くのカロリーを消費します。しかし、水泳の場合休憩時間も多くなる傾向があり、同じ時間プールにいたとしてもあまり泳げていないなんてこともままあります。また、泳法を習得するまで時間を要します。そこで挫折してしまっては元も子もありません。その点、水中ウォーキングでは水中を歩くだけです。そこまで心拍数も上がらずずっと歩いていられます。歩き方のコツはありますが、そう難しいものではありません。誰にでもでき、水泳には劣るものの水中での運動は想像以上にカロリーを消費します。陸上でのウォーキングと比較すると約2倍!水の抵抗の成せる業というわけです。どうですか? ちょっとやってみようと思ってきませんか?確かに、プールに入るに際し抵抗があるのも事実です。スポーツクラブや公営のプールに行ったり、必要物品をそろえたりする必要もあります。ただ、それに見合うだけのメリットもたくさんあります。胸から下すべてに抵抗を受けますから、陸上でのウォーキングとは違う筋肉への負荷も発生します。実際、高齢者を対象とした12週間にわたる水中運動(水中ウォーキング)の研究では、酸素摂取量や膝や胸の筋力向上、さらにネガティブな感情の軽減といった結果が出ています。身体だけでなく精神にもいい影響を与えるということですね。腰や膝に負担がかからないこともメリットです。腰や膝に不安のある方はどうしても負担が気になるところです。しかし、陸上のウォーキングですと水の浮力により通常のプールでの床面にかかる体重は3割程度になるため、腰や膝への負荷はかなり軽減されます。下半身に不安がある方でも安心して運動ができます。ここまでで少し興味が湧いた方のために、最後に日野健保のサービスを紹介します。日野健保の被保険者・被扶養者は月に2回まで無料で提携のスポーツクラブを利用できます。※詳しくは日野健保のホームページで確認できます。スポーツクラブのプールのプログラムも参加可能です。全国でかなりの数の提携スポーツクラブがあります。みなさんも、家の近くのスポーツクラブで水中ウォーキングデビューしてみませんか?〜健康相談だより〜〜健康相談だより〜水中ウォーキングについて

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