Hi ! いきいきけんぽNo.474
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❻日野自動車(株) グローバル人財開発部こころとからだの健康推進センター・羽村岡野産業医 毎年冬の時期になると、カロリーの高い食事や飲酒が多くなり食事のバランスが崩れやすくなります。また寒さにより外に出かけることも控えめになることから運動不足にも注意をしないと、カロリー摂取の増加と消費の低下が合わさって肥満、特に内蔵脂肪型の肥満が起こりやすくなります。 そして、この内臓脂肪型の肥満が原因で高血圧、糖尿病、脂質異常症などの病気を引き起こしてしまっている状態のことをメタボリックシンドロームといいます。 メタボリックシンドロームの怖さとしては、健康な人に比べて、上記の病気や内臓脂肪型の肥満のうち1-2個の危険因子を持っているだけでも約5-6倍、3つ以上の危険因子に該当するとなんと36倍も心臓病を発症しやすくなってしまうことが分かっています。 「昔は運動を良くしていたためやせていたけれど、最近は仕事が忙しくて全然運動ができず、ちょっと体重が増えてしまっている。でもちょっとやる気を出せばすぐに昔のようになれる。そう思っているうちに定期健康診断で、コレステロールが高いといわれ、数年後に肝臓の数字もよくないといわれた。最近ではちょっと血圧も高めで、気づけば危険因子をいくつも持っていた。」 そんなことになってしまわないよう、早め早めに生活習慣を変えていくことが大事になります。 簡単にできる食事での注意点としては、「よく噛んでゆっくり食べる」ことがあげられます。理由としては満腹中枢を刺激するまでよく噛んで時間をかけることで、食後にデザートなどの余分なカロリー摂取を予防できるなどが考えられます。その他に食物繊維が多い食事を選ぶことも重要で、しっかりと噛むことが必要歩数を増やすことができます。てきており食事や運動に 新型コロナ感染症の重症化因子に肥満が影響することが分かってきており、食事や運動によって減量をすることは今や生活習慣病だけでなく、感染症対策にも重要なことと考えられてきています。 まずは体重を3㎏、腹囲を3㎝減らすことを目標に、冬の生活習慣に気を付けていただければと思います。になり自然とゆっくり食べることになるということも期待できます。 また、運動面ではまず今より一日1000歩多く歩くことを考えてみてはとで1000歩多く歩くことはいかがでしょうか。10分歩く時間を増やすことで1000歩多く歩くことは達成できます。買い物に行くときに入り口から遠めの駐車位置に止める、電車で最寄りの1駅手前の駅で降りて歩くなど、工夫次第で〜健康相談だより〜〜健康相談だより〜〜健康相談だより〜〜健康相談だより〜冬の生活習慣の注意点

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